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ベルトドライブとダイレクトドライブ カセットデッキ偏その2

こんにちは。

カセットダビング専門店 メモリーアルバム店長の木塚です。

 

前回では、カセットデッキのベルトドライブについて簡単に書いてみました。

今回は前回の続きで、カセットデッキのダイレクトドライブについて書いてみたいと思います。


レコードプレーヤーのダイレクトドライブの記事でも書きましたが、カセットデッキにもダイレクトドライブという方法でキャプスタンを回転させる方法があります。


ダイレクトドライブの名のとおり、ゴムベルトなどを介さず直接キャプスタンをモーターで回転させる方法です。

この方法は、レコードプレーヤーの場合と同様に

  • モーターが直接キャプスタンを回転させるので、無駄な構造がなく故障しにくい
  • モーターの性能が良ければ、回転が安定する

などのメリットがあります。

しかし、メリットの裏返しがデメリットになるのが世の常で、

  • モーターを低速で回転させるための技術が難しい
  • そのため専用のモーターを開発するので、コストがかかる

などのデメリットがありました。
なので、最初の頃のカセットデッキはほとんどがベルトドライブでした。

 

しかし、オーディオバブル期の80年代頃になると、コストがかかっても性能がよくなれば買いたいという、ユーザーの要望が高くなり、高級機はもいろん普及機でもダイレクトドライブのカセットデッキが出始めました。


そのカセットデッキの記念すべきダイレクトドライブ第一号機は、レコードプレーヤーと同じくTechnics(テクニクス 現パナソニック)の RS-275U (1971年)という据え置き型のデッキでした。
http://compactcassettes.jp/cassettedeck/rs275u/technics_rs275u.html

しかもこのデッキは、いわゆるガチャンと押す機械式操作ではなく、電磁式ソフトタッチ操作でした。

ボタンを軽く押せば操作ができるという当時としては、画期的な操作感だったんですね。


私もダイレクトドライブのデッキが欲しかったのですが、買おうと思った当時はまだ高級機しかダイレクトドライブはなく、ベルトドライブのデッキを買ったのでした(^_^;)


しかし、その後59,800円という、80年代では普及機クラスのデッキでもダイレクトドライブを採用するものがでてきたので、悔しい思いをしたのを覚えています。
そのなかでも、私の中で特に印象に残っているのがビクターのDD(ダイレクトドライブ)シリーズデッキです。

 

テープの回転がどの程度正確かを表す数値に、ワウフラッターというものがあります。この数値は少ないほど音揺れが少なくなるのですが、普通は0.05%程度の数値です。

 

ダイレクトドライブでも、0.03%が上限だったのに、いきなり59,800円のデッキで、0.021%というとんでもない数値をたたき出したのですから、驚いたのも無理はありませんでした。

 

上位機種だと、なんと0.019%という世界最高レベルの性能だったんですね。
こちらにそのビクターDDシリーズ DD-5の詳しい説明が載っています。
http://audio-heritage.jp/VICTOR/player/dd-5.html

 

デザインもシルバー基調のすっきりとしたデザインで、ビクターデッキの特徴の右側にカセットホルダーがあるのが、とてもいいですね(^^)


オークションでもたまに見かけますが、ダイレクトドライブのモーターは正常に動いても、他の部分がだめになっているのが多いようです。


こちらの「昭和カセットデッキ研究所」というデッキマニアにはとても有名なブログに、キャプスタンモーターについてとても詳しく解説されているページがありましたので、興味があったらぜひお読みください。

 

うーんやはりカセットデッキは奥が深いですね。

 

カセットテープのダビングはメモリーアルバムまでどうぞ!!