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カセットテープにカビが…!?諦めて捨てる前に、試したい対処法をご紹介します!

こんにちは!

 

メモリーアルバム店長です。

 

カセットテープをいくつもダビングしていると、もう何十年も前のカセットテープに出会うこともたくさんありますね。

この何十年も前のカセットテープですが、こんな経験はないでしょうか?

 

「実家の片付けをしていたら、押し入れの奥から古いカセットテープが出てきたんです、、、ケースを開けたら、なんだか白い粉みたいなものが付いていて、これってカビ?」

 

そう、カセットテープのカビですね。

 

20年、30年と眠っていたテープを久しぶりに取り出した瞬間に、この白いフワフワや黒い斑点を見て、なんだこれ?と思われる方もおおいんじゃないでしょうか?

 

この白いフワフワや黒い斑点は、まず間違いなくカセットテープに付いたカビです。

カビが付くと、正常にカセットテープが再生できなくなったり、再生機器が故障したりなどトラブルが出やすくなります。

 

そこで今回は、店長がこれまで数えきれないほどのテープと向き合ってきた経験をもとに、カセットテープのカビについて、知っておいてほしいことをまるっとお話ししたいと思います!

 

そもそも、なぜカセットテープにカビが生えるのか?

カセットテープって、見た目はプラスチックの塊なので「カビなんて生えるの?」と思われる方もいらっしゃるんですが、これがしっかり生えてしまうんですね。

 

原因は主に2つあります。

 

  1. 1つ目は、保存場所や方法に因るもの。
    カセットテープを温度変化や湿気が多い、押し入れ・物置・段ボール内などに置いていた。
    カビは、湿気が多いところがとても好きなんですね。
    温度変化が大きい場所においておくと、温度変化によって、湿気が発生しやすいんです。
    なので、温度変化が大きい→湿気が多い→カビが発生という流れになりやすいんですね。
    特に日本の梅雨〜夏は、テープにとっては本当に過酷な季節なります。

  2. 2つ目は、カビの栄養源です。
    ホコリが多い場所にカセットテープを置いたままにしておくと、ホコリがカビの栄養源になって、カビが生えやすいんですね。
    また、意外なところで、指紋などの皮脂汚れもカビの栄養源になります。
    なので、うっかり磁気テープに直接触ったりすると、触れた箇所からカビが発生する場合があるんですね。
    例えば、誤ってテープを直接触ったまま、押し入れの段ボールにポンと入れたまま10年、、、なんていうのが、一番カビが育ちやすい環境だったりします。

    また、カセットテープの表面の茶や黒い部分を磁気面というのですが、この磁気面は、磁性体(音の情報を記録している部分)をバインダーという接着剤のような樹脂で固めて作られています。
    このバインダー(接着剤)が湿気で加水分解を起こすと、磁性体が浮いてしまって、そこにカビが取り付いてしまうということもあるんです。

    さらに悪いことに、カセットテープはMDやDATの様に記録面がシャッターなどで保護されておらず、むき出しなんですね。
    なので、カセットテープはそのまま放置すると、原理的にカビが生えやすい構造だとも言えるかと思います。

 

では、このようなカビたカセットテープは、どうしたらいいのでしょうか?

実は、テープをそのまま再生するのが、最も危険なんですね。

その理由を3つ説明してみたいと思います。

 

「カセットをそのまま再生してはいけない3つの理由」

これ、本当に大事なお話なので、強調しておきますね!

 

お客様の中には、「とりあえず再生してみました」とおっしゃる方がいらっしゃるんですが、実はこれが一番やってはいけない行動なんです、、、

 

理由は先ほども書きましたが、主に3つあります。

 

① テープが切れる可能性が非常に高い

 

長年眠っていたテープは、テープの基礎の部分のフィルムがもう相当弱っています。

 

そこにカビによって、さらに固着が加わると、再生時デッキが回転する際のテンションでブチッ!と切れてしまうことがあるんですね。

 

カセットテープは切れてしまっても、状態によっては修理ができますが、切れた部分の音源はなくなってしまいます。

 

② 再生機(カセットデッキ)にカビが移る

 

実はこっちのほうが怖いんです、、、

 

カビたテープを一度再生すると、ヘッド・キャプスタン・ピンチローラーといったデッキとテープが接触する部分にカビの胞子が付着します。

 

その胞子はとても小さいので、なかなか目ではわかりにくいんですね。

胞子をつけたまま、その後に綺麗なテープを再生すると、今度はそっちの新しいテープにカビを「植え付けて」しまうんですね。

 

お父様の遺してくれた他のテープまでカビだらけ、、、なんてことが起きる可能性があるんですね。

もちろんデッキにも良くないですね。デッキの構造によっては、胞子がメカや基盤の部分にまで飛んで、デッキの中までカビが〜!!になる可能性もあるんですね。

 

③ 磁性層が剥離して音が永遠に失われる

 

さらに、カビたテープを強引に走行させると、音を記録している磁性体という部分がポロポロと剥がれていきます。

 

剥がれた部分は、もう二度と音が戻ってきません。

 

「とりあえず聴いてみよう」が、思い出を一瞬で消してしまうことになるんですね。

これも、怖いですよね〜

 

自分でできる!カセットテープのカビ取り方法

ここまで読んでいただいたあなたは、こう思われたかもしれませんね。

「じゃあ、カビたカセットは捨てるしかないの?」

 

いえいえ、ご安心を。

軽度のカビであれば、自分でも対処は可能です。

 

ただし、店長としては正直、初心者の方には決しておすすめしません。

 

なぜなら、テープは想像以上にデリケートで、ちょっと力を入れすぎただけでも切れてしまうからなんですね。

 

それでも、どうせこのまま再生できないなら「ダメ元でやってみたい!」という方のために、手順をご紹介します。

あくまで自己責任でお願い致しますね。

 

  • 準備するもの
  1. 無水エタノール(薬局で1,000円くらいで買えます)
  2. 精製水(無水エタノールを薄めるため)
  3. 脱脂綿、または眼鏡拭き
  4. 霧吹き(あれば便利です)
  5. ピンセット
  6. 使い捨ての手袋
  7. マスク(カビの胞子を吸い込まないため)
  8. 新聞紙、または白いA4用紙
  • 手順
  1. 作業場所を確保する
    風通しの良い場所で、できれば屋外、もしくは換気扇の真下で作業してください。胞子を家中に撒き散らさないようにするのがポイントですね。
  2. エタノールを希釈する
    無水エタノールと精製水を1:1で薄めます。
    原液のまま使うと磁性体まで溶かしてしまう可能性があるので、必ず薄めてくださいね。
  3. テープを少しずつ引き出して拭く
    カセットの窓部分からテープを少しだけ引き出し、希釈エタノールを染み込ませた脱脂綿で優しく挟みます。そして、鉛筆などをハブに差し込んで、ゆっくり、ゆっくり巻き取っていきます。
    ポイントは、「絶対に強くこすらない、引っ張らない!」ことです
    焦らず、ゆっくりやってくださいね。
  4. 十分に乾燥させる
    拭き終わったら、最低でも半日〜1日は乾燥させます。湿ったまま再生すると、ヘッドに汚れがべっとり付いてしまいますので。
    ちなみに、1本拭くのにだいたい30〜40分はかかります。
    80本あるテープを全部やろうとすると、、、軽く40時間コースですね、、、

 

「そんな時間とてもないよ〜」と思われたんじゃないでしょうか?

そんな場合は、専門業者へ頼んでみるというてもありますね。

「カセットクリーニング」「テープ カビ取り」などで検索されると専門業者さんが出てきますので、試してみる手もありますね。

 

特に、以下に当てはまる場合は、無理をせず、専門業者にご相談したほうがいいと思います。

 

  • カビが磁気テープ全面に広がっている
  • テープ同士が貼り付いて巻けない(「貼り付き」「ワカメ」状態)
  • 振ったときにカラカラと内部で粉が動く音がする
  • 大切な録音で、絶対に失敗できない(亡くなったご家族の声など)

 

特に最後の項目、これが一番大切なんですね。

 

「もう一度録り直せない音」というのは、お金には換えられない価値があります。

 

そういう本当に大切な1本は、最初からプロにお任せするのが、結局は一番安全だと思います。

 

「じゃぁ、業者に頼むといくらかかるの?」

ということなんですが、カセットテープのダビング・カビ取りの相場は、ざっくり以下のような感じです。

 

  • 格安系の業者:1本1,000円〜1,500円程度(カビ取り無料を謳うところもあり)
  • 中堅業者:1本2,000円〜2,500円程度(カビ取り・修復込み)
  • 高品質・専門業者:1本3,000円〜5,000円程度(重度の修復対応)

正直、業者によって本当にピンキリなんですね。

 

ただ、「安いから」だけで選んでしまうと、雑な扱いで余計にテープが傷んでしまった、、、ということも無きにしもあらずです。

 

業者選びのポイントとしては、

 

  • カビ取り作業の手順を公開しているか
  • 修復不可と判断された場合の対応は明示されているか
  • 累計実績がしっかりあるか
  • お客様の感想を載せているか
  • 万一テープが切れた場合の補修対応はあるか

 

このあたりをホームページでチェックしてみてくださいね。

 

二度とカビさせないための保管術

自分で時間をかけて、せっかくカビを除去しても、またカビたら意味がないですよね。

そこで、ここからはカセットテープを長持ちさせる保管のコツを説明したいと思います。

 

最も大事なポイントは、

  • 「湿度40〜60%、温度15〜25℃」を保つことです。
    できればリビングなど、エアコンをよく使う場所に保管しておくのがベターですね。
    どうしても置けない場合は、乾燥剤を入れた箱に入れて保管しておくのをおすすめします。

  • 直射日光を避ける
    日光の紫外線などでケースやテープに影響が出ますので、当たらない日陰で保管しましょう。

  • 磁気を発する家電(スピーカー・電子レンジ・冷蔵庫など)から離す
    カセットテープは、磁気で音を記録しています。
    ですので、磁気を発する家電の近くに保管しておくと、テープの磁気が変わる場合があるんですね。
    良く、銀行のキャッシュカードを磁気の近くに置かないでくださいと書かれてあるのと、原理は同じです。

  • 年に1回は早送り・巻き戻しをする
    テープの密着を防ぐためにできれば、やったほうがいいですが、デッキがない場合は難しいですね。
    なので、大事なテープは、ダビング業者にお早めに頼んだほうが安心ですね。

 

カセットテープというのは、どれだけ大切に保管しても、やはり物なので、寿命があるんですね。

 

カセットテープの寿命は、一般的には20〜30年と言われていますが、それより早く劣化してしまうものも珍しくありません。

 

ですから、カビ取りや修復ができたとしても、それは「あと数年延命できた」というだけの話なんです。

 

本当に思い出を未来に残したいなら、今のうちにデジタル化しておくことをおすすめ致します。

これに勝る対策はないと、店長は心から思っています。

 

CD‐Rに変換する、パソコン用のデータ形式のWAVファイルでPCに保存する、クラウドにバックアップする、、、

などなど

 

方法はいろいろありますが、大切なのは「形を変えて残す」ということなんですね。

 

特に、亡くなったご家族の声、お子様の七五三の録音、結婚式のスピーチ、、、

 

こういう「もう二度と録り直せない音」こそ、一日でも早く、デジタル化してあげてください。

 

メモリーアルバムでは、お客様の大切なカセットテープを、1本ずつ丁寧にデジタル化するサービスを承っております。

 

カビ取りは今のところやっていませんが、テープが切れは、状態によっては修復できることがありますので、まずは一度ご相談くださいね。

 

 

それでは、今日はこのへんで。

 

押し入れの奥に眠っているカセットテープのこと、ちょっと気にかけてみてあげてくださいね。

それだけで、思い出の寿命がぐっと延びますから。

 

では、また次回のブログでお会いしましょう〜!