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カセットの基礎知識講座 その3です

こんにちは。

カセットダビング専門店 メモリーアルバム店長の木塚です。

 

今回はカセットテープ基礎知識講座の第3回目です。

前回から大分時間が経ってしまいましたが、やっと3回目になりますね^^;

 

今回のテーマは、カセットテープのハーフについてです。

カセットテープのハーフとは、カセットテープそのものではなく、テープを回したり、保護するためのテープ周りの入れ物を指します。

 

正確には筐体というようですね。

 

では、このカセットテープのハーフですが、主にどんな役割をしているのでしょうか?

ただ単にテープを送るだけの役割なんでしょうか?

いえいえ、ハーフは実はとても重要な役割を果たしているんですね。

 

カセットテープでの音質を左右する大事な要素の1つに、

「走行系」

があります。

 

走行系とは、その名の通り、カセットテープが走行することを指します。

その際のポイントは大きく2つになります。

 

  1. カセットテープが、走行方向に水平に走行すること
  2. カセットテープが、カセットデッキのヘッドに対して、垂直に接触すること

 

の2つです。

下のイラストのような感じですね。

 

この2つがちゃんと確保できないと、テープとヘッドが上下左右に正常に接触できなくなり、綺麗に音を記録できなくなるんですね。

では、どうしたら、水平・垂直を正確に保つことができるのでしょうか?

 

その役割の多くを果たしているのが、今回のハーフなんです。

 

以前の記事でカセットテープの部品を簡単に説明していますが、この部品が集まってできているのがハーフなんですね。

理想のハーフの役割を幾つか並べてみますと、

 

  1. テープが絡まらないように、一定の力(テンションといいます)でスムーズに回転する
  2. テープとヘッドが適度な力で接触するようにする
  3. A面とB面とで、回転が一定している

 

などがあげられます。

この役割をきちんと行うために、オーディオ全盛期の国産カセットのハーフは、とんでもなく精密に作られていたんですね。

 

良くミクロン単位といいますが、国産有名メーカーのカセットハーフの殆どが、まさにミクロン単位で作られていました。

 

ミクロンとは1,000分の1mmの単位になりますから、如何に精密に作られていたかがわかりますね。

また各パーツを組み立てるのも一部を覗いては機械がやっていましたので、組み立ても精密なんですね。

特にハーフを締め付ける5つのネジは、ハーフに均等に圧力がかかるよう、1個1個締め付けるのではなく、5本同時に締め付けるということを何かの本で読んだことがあります。

 

店長も、切れたカセットテープの修理をすることがありますが、一旦ハーフを分解すると初期性能は確実におちてしまいますので、それとのトレードオフで仕方がないかと思いながらやっていますね。

 

ちなみに、店長の5つのネジの締め方ですが、まずハーフ中の1本を軽くしめます。

その後、4つのネジを対角線上に締めていきます。

最後に軽く締めていた中心のネジを他の4本とできるだけ同じ力で締めます。

といっても、感覚で締めますのである程度は適当になりますね。

 

本当はトルクが測れるドライバーで締めたらいいんでしょうけどね。

 

今回はカセットテープを大切に守っているハーフについて簡単に解説してみました。

カセットテープのハーフも大切な役割を担っているんですね。

 

カセットテープのダビング、CD-R化はメモリーアルバムまでどうぞ!