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日本人の八百万神(やおろずのかみ)の意味が素晴らしくわかる詩があります!

こんにちは。

カセットダビング専門店 メモリーアルバム店長の木塚です。

 

もうお盆も過ぎて、ようやく秋の気配がしてきました。お盆といえば、ご先祖さまをお迎えするという行事ですね。今日の話は、そんなお盆などでの宗教っぽい話になります。

 

私は何か特定の宗教信者ではありません。

ですが、御先祖様を大切にしましょうとか、生き物の命は大切にしましょうなどの、普通の宗教観は持っています。

 

最近では、給食でこどもに「いただきます」をなぜ言わせるのかという保護者からのクレームがあるなどが話題になっていますね。

これも、本来は「生き物の命をいただきます」という意味が、「いただきます」という部分だけが残ってしまった結果の問題かもしれませんね。

ただしこの話が本当かどうかは、怪しい部分もあるようです(^_^;)

 

さて、昔から日本人の宗教観の一つに「八百万神」という考えがありました。

生きとし生けるものはもちろん、道ころの石にも命・神が宿っているという考えですね。

もちろん今でも受け継がれていると思います。

 

この考え方ですが、実家が兼業農家ということもあり、私も小さい頃から教えてもらい今までなんとなく頭で分かっていたつもりだったんですね。

でも、今ひとつ頭の中にすーーーっとしっくりいく説明や文章がなかったんです。

しかし、もう10数年前になりますが、「金子みすゞ」さんという作詩家の詩を読んで、衝撃が走った記憶があります。

 

金子みすゞさんは、あの東日本大震災の時のTVで何度となく流れたので、それで知った方も多いかと思います。

私は何かのきっかけであの有名な「大漁」という詩を十数年前に知り、それから読んでみたのでした。

 

金子 みすゞ(かねこ みすず、1903年(明治36年)4月11日 - 1930年(昭和5年)3月10日)は、大正時代末期から昭和時代初期にかけて活躍した日本の童謡詩人。本名、金子 テル(かねこ テル)。

大正末期から昭和初期にかけて、26歳の若さでこの世を去るまでに500余編もの詩を綴ったとされる。1923年(大正12年)9月に『童話』『婦人倶楽部』『婦人画報』『金の星』の4誌に一斉に詩が掲載され、西條八十からは「若き童謡詩人の中の巨星」と賞賛された。

ウィキペディアより

 

話がちょっと逸れましたが、たくさんの詩の中に、「蜂(はち)と神さま」という詩があります。

 

はちはお花のなかに、

お花はお庭のなかに、

お庭は土塀どべいのなかに、

土塀は町のなかに、

町は日本のなかに、

日本は世界のなかに、

世界は神さまのなかに。

 

そうして、そうして、神さまは、

小ちっちゃな蜂のなかに。

 

この詩がまさに、世の中のすべてのものには神が宿っているということを、小学生でもわかるように表現していると感じた詩でした。

 

何度も書きますが、最後の部分を読み終えた瞬間、頭に稲妻のような衝撃が走った記憶があります。

 

視点が小さいところからだんだん大きくなって、最後に元の視点に戻るところが素晴らしいというか、こんな視点で何故世界を捉えられるのだろうと不思議に思ったものでした。

 

金子みすゞさんの詩には他にも素晴らしい詩があります。

大漁が最も有名ですが、視点が素晴らしい詩にはこんなものもあります。

 

積つもった雪

 

上の雪

さむかろな。

つめたい月がさしていて。

 

下の雪

重かろな。

何百人ものせていて。

 

中の雪

さみしかろな。

空も地面じべたもみえないで。

 

中の雪の視点は、ちょっと普通では持てないと思いますね。

 

今日は夏の終わりに、店長がふと感じた事を書いてみました(^^)

店長も持ってます。