メモリーアルバムのダビングサービスでは、カセットデッキマニアの中で知らない人はいないと言われている、最高級クラス3ヘッドカセットデッキNakamichiのDragonを使用しての、高品質なダビングを行います。
販売当時の価格は260,000円と、当時のカセットデッキとしては破格の価格でした。
今でも程度のいいものは、オークションや中古販売店でも30万程度と販売価格より価格が高い場合もございます。
Dragonの最も大きく、そしてダビングに最適な特徴は、カセットテープ再生時に最も音質を左右する再生ヘッドのアジマスを自動調整する、再生時アジマス自動調整機構(NAAC)を搭載したカセットデッキということです。
カセットテープを再生する際、音質を決める要素はたくさんありますが、その中でも、最も大事な要素の1つが、テープと再生ヘッドの並行性です。
これを専門用語でヘッドのアジマスといいます。
カセットテープに記録された情報を取り出すのが再生ヘッドですが、テープと再生ヘッドの角度の理想は90度(直角)です。
しかし、音を記録する録音ヘッドがテープに対して完全に直角にするのは、とても難しく、たとえできたとしても、定期的なメンテナンスをしない限り、年数劣化等で必ずズレてきます。
再生ヘッドの角度がずれると、テープに記録されている情報をきちんと読み取ることができなくなります。
特に高音が出にくくなり、俗に言う「こもった音」になります。
ドラゴンでは、この必ずずれる再生ヘッドのアジマスを
「どんなにきちんと取り付けても、どうせアジマスがズレるのなら、自動でアジマスズレを調整できるようにしたら大丈夫じゃないだろうか?」
という、逆転の発想で解決しています。
テープ1本1本を再生する際、その都度自動でアジマスを機械が調整しれくれたら、きちんと90度の角度を保つことができるはず。という発想でできたのが、自動でアジマスを調整してくれる、再生時アジマス自動調整機構(NAAC)なんですね。
実際、NAACの効果はすばらしく、多少アジマスがずれているテープでもきちんと再生してくれ、記録がいいテープだと、モヤが晴れたような感じの音になります。
では、なぜドラゴンのNAACがダビングに最適なのでしょうか?
ダビングでは、お客様のカセットテープをお預かりして、当店の器材でダビングを行います。
お客様のカセットテープは、当店の機器で録音されていませんので、非常にシビアなことを言いますと、NAACが付いていない、通常のカセットデッキでは「必ずアジマスがズレて再生」することになります。
これは、カセットデッキ1台1台は必ず個体差があり、正確には、1つとして同じ状態ではないからです。
ですので、録音したカセットデッキで再生すれば、理論上は最も理想的な再生になるのですが、お客様のカセットデッキを一緒に送ってもらう訳にはいきませんし、カセットデッキがないから、ダビングをご注文される方がほとんどだと思います。
そこで、その問題を1発で解決するのが、ドラゴンのNAACなんですね。
NAACでは、多少のアジマスズレでも、テープごとにきちんとアジマスを調整しますので、原理的にアジマスズレがなくなるんですね。(あまりにアジマスズレがあるテープは、最大限に調整しての再生になります)
NAACでは、お客様のカセットテープ毎に最適なアジマスで再生しますので、最も理想な状態でダビングすることができるんです。
もう一つ、高品質ダビングで欠かせないのが、使用するCD-Rの品質です。
せっかく、綺麗にダビングしても、CD-Rが再生できないのであれば元も子もないですからね。
そこで、メモリーアルバムでダビングに使用しますCD-Rは、業界ではその名を知らない人はいない「太陽誘電社」(That's)製のトリプルガードCD-Rを使用いたします。もちろん日本製です。
このトリプルガードCD-Rは「高音質デジタル録音用として、特別に製造された音楽用CD-R」になります。
特徴として
などの数々の優れた特徴を持っている、CD-Rのなかでもさらに特別なCD-Rになります。
この大変信頼性が高い太陽誘電社のCD-Rですが、残念ながら国内のCD,DVD等の製造を2015年12月いっぱいで終了しております。
当店のストックがなくなり次第、トリプルガードCD-Rでのダビングができなくなり、通常のCD-Rでのダビングになります。ご注文はお早めにお願い致します!!